ペースト状です

たぶん、そういうことです。

【映画】終わっていなかった物語『ANEMONE /交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』

今日公開ということを今朝なんとか思い出し、早速みてきました『ANEMONE』。


映画 『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』 本予告60秒

 

前作をふりかえり

忘れもしないちょうど一年ほど前。大好きだったアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の新作『エウレカセブン ハイエボリューション1』をみたときのがっかり感。冒頭数分のワクワク新作ムービーにドキドキした後の、TVシリーズつぎはぎ映画。

画面サイズ4:3の何度も見た使い古しの映像を、素直に楽しむことはできませんでした。「大丈夫。僕はちゃんと映画を楽しむことができたよ」と自分を励ましながら帰りましたが、エウレカセブンという作品にケチがついたことは間違いありませんでした。

 

ちゃんと新作!

今回は1本の映画として、ちゃんと「新作」やってます。もちろん、TVシリーズやその前の映画『ポケットの中が虹でいっぱい』などの映像も前作と同様にあります。が、それが新しい世界観を生み出し、しっかりと機能しているのです。

4:3のサイズで映し出される世界を現代と区別することに成功して、しっかりと位置付けているのです。その試みによって、前作の『ハイエボリューション1』の必要性が生まれてくるという大逆転劇。京田監督すごい!

引っかかったのが、今回の『エウレカセブン』の世界への解釈です。『交響詩篇エウレカセブン』『ポケットの中が虹でいっぱい』『エウレカセブンAO』といくつかのストーリーを展開してきましたが、それらすべてが『ANEMONE』に集約される形になりました。そして、デューイ・ノヴァクがそれらを「ゴミ山のゴミ」とまで言い切ってしまいます。

そう。もはや、これまで何だったの状態。

作品の立て直しに、出血が伴うことになったと思いますが、そこまで踏み込み切ってよかったのでしょうか(個人的には良かったけれども)。

 

エウレカセブン』という作品自体は確実に一歩先に進みました。『交響詩篇エウレカセブン』はやっぱりエウレカレントンのひたすらにボーイミーツガールのお話なのです。アネモネも可愛い女の子なんです。それだけでお腹いっぱいになれました。観たいものは観れた感じです。

僕はおすすめします。