ペースト状です

たぶん、そういうことです。

映画「未来のミライ」を観た話

未来のミライ」をみてきました。

細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」はすんごく良かった。人と狼。親と子。図らずも映画で涙を流した作品です。

 

今日見てきたのは「未来のミライ」。

率直な感想は、思っていたよりも退屈だった、です。

 

「ミライ」ちゃんが思ったよりも影が薄い

タイトルになっているくらいだから、もっともっとミライちゃんがメインに据えられるかと思いきや、その存在のインパクトが薄かった。まあ、薄いことはいいんです。主人公はくんちゃんなのだから。

でも、終盤。おそらくこの作品で細田守監督が伝えたかったことをミライちゃんがさらっと言ってしまうことがなんだかスッキリしませんでした。*1物語の設定上、ミライちゃんは時間軸を行き来できるようなので、脚注に送ったようなセリフが言えてしまうのです。しかし、ミライちゃんの影が薄いからそのセリフが軽いのです。

 

言うなれば

親戚のおじさんに「おう!しっかり仕事しているか?仕事ってのはな〜」と説教くさく言われるような、そんな釈然としない感じがあるのです。

 

映画全体を通してみれば、いいなと思う点はたくさんあります。

くんちゃんの子供らしさ。かなり追求されていました。子供らしいファンタジーに作品が満ち溢れています。そして、エピソードを通してのくんちゃんの小さな小さな成長の連続。良かったです。

若干リアルな家族関係。お父さんのセリフ、僕もおんなじことを妻に言っています。「(妻に対して)そんなに怒らなくていいのに…」とか。世の夫はこんな感じだよな、と。

山下達郎の優秀さだったり、東京駅の幻想的な表現であったり。

それだけに、先に述べた点でモヤモヤが大きかったです。ちなみに、妻は大絶賛でしたから、僕にはハマらなかっただけなのかも。どうぞみなさんもぜひ!

 

 

*1:「いま私たちがいるのは、ひいおじいちゃんが頑張ったから〜、ひいおばあちゃんが待ってくれたから〜」と言う奇跡の連続だよ、的なセリフを言うのです。