ペースト状です

たぶん、そういうことです。

愚痴に付き合うこと

「ちょっと愚痴を吐きたいのだが」と同僚に声をかけられる。最近、あんまりコミュニケーションをとっていなかった。久しぶりに話したと思ったら、愚痴りたいとはこれいかに。おやおや、これは大変なことになったぞ、と思いながら彼の後をついていく。2人きりになれるところにやってきた。彼の身の上話からはじまる。娘さんがどうだとか、奥さんがどうだ、とか。そこから華麗に職場にスライドをしてくる。おれは繊細だからいろんなことが気になってしまう。あの人の態度はどうなのだ、とかいろいろと彼女の失敗を把握しているが、それは内緒にしているのだ、とか。本人はここまで話さずに我慢をしてきたようだ。そうなのかと思って、ぼくも熱心に耳を傾ける(ふりは上手なのだ)。

うんうん、と聴いて一言二言感想を残す。あなたは繊細な方だ。そのことを大切にした方がいい。そして、いつでもぼくのことを利用してくれ、今日みたいな話ならいつでも歓迎しよう、と。

そんな歓迎しているわけではないのだが、よく考えたら、普段から自分の身近な人には隙さえあれば仕事をしたくないと愚痴愚痴いっているのだ。普段の細かくポイントをためて、ここにきて精算されると考えればまぁ、仕方のないことかと思う。

人の愚痴を聞くのは面倒ではあるのだが、仄暗い本音と性根を垣間見ることができるからわりと好きなのだ。