ペースト状です

たぶん、そういうことです。

仕事の話はしたくないな

とはいえ、仕事の話を狡猾に出汁に使わないと書くことがない。昨日のことだ。どうやら、ぼくの職場では不祥事を防止するための研修があった。年に一回は開かなければいけない年中行事みたいな年々、香ばしくなってきている研修だ。例年、不祥事のいくつかのケースが話し合われ、仕事をするためには余裕が必要ですよ、とかそんな感じの話がされる。

 

いつもならば、研修室の前の方に座り、神妙な面持ちで、ときに笑顔でときに神妙な顔で講義を受けるぼくだが、今回ばかりはさぼることにした。サボタージュというと、どうも誤解を受けてしまうかもしれない。戦略的に、心身を休ませる判断をした、という方がぴったりくる。朝、有給申請をだす。普段は滅多なことでは休まない、割と健康な労働戦士なので、有給申請を心配して管理職がわざわざ体調を心配しにきてくれた。ありがたいことだが、帰ってダラダラしますとも言えない。66点くらいの笑顔で、ちょっとあれなんで、と訳のわからないことをごにょごにょと言って誤魔化すことに成功をする。

 

無事に帰宅をしたぼくはパソコンの前に座り一心不乱にインターネッツの世界に没頭するのだった。妻が帰宅するまでの静謐な世界に耽溺する。安いインスタントコーヒーと、生協でかった袋詰めのちっこいドーナツを食べながら。終業の時間あたりに同僚から、ぼくの体調を心配するようなLINEがとどく。こうやって書いてみると、わりとぼくは職場に愛されているのかと感心する。ぼくはできるだけ早く職場から離れたいのだが。一生懸命研修を受けてきたであろう同僚に「インターネッツをしていました」といってがっかりしてもらうのも気が引けるので、「すこし休んでいました」と控えめな表現で応対をする。

聞くところによると、不祥事の研修は参加者にラリホーをかけつづけるような研修だったようだ。不祥事に関しては僕は持論をもっている。余裕をなくしたらときに不祥事が起きる。だから、余裕は前もって作っておくことだ。だらだらインターネッツをすることは、心に余裕をうむのだ。ひいては、これがりっぱなふしょうじぼうしなのだ。