ペースト状です

たぶん、そういうことです。

新生B'zのライブに行ったことを振り返って。

みんなはB'zを聞くだろうか。そうだ。おっさんデゥオバンドだ。数年前まで全く僕はB'zに興味はなかった。どの曲もおんなじに聞こえると母親が言っていたが、心底その通りだと思っていた。今でも思い出される。ミュージックステーションのスーパーライブを見るたびに、ステージに火を吹かせながら右へ左へ動き回る稲葉さんをなんならちょっと笑いながら見ていたものだった。

 

そんな僕も数年前にB'zファンの妻と結婚をした。交際を始めた頃には妻がB'zの大ファンだということも知らなかった。なんならB'zのファンとは結婚できない、という決まりも存在しない。まぁ、音楽観は合わないとは覚悟していた。それでも僕たちはミュージシャンではないので「音楽性の違い」で別離を歩むことはないと思っていたので、結婚をすることにした。

 

妻は僕のことをB'zのライブに僕を誘うようになった。僕はB'zのことを知らない。好きなものを共有したいというのは、カップルならば当然のことなのだろうか。僕にはその感覚はどうも理解できない部分はあったが「ライブ代をもってくれるならば…」と参加をすることにした。

ライブの初参戦は、心で泣き顔で笑っていた。僕はこの人たちにはついていけない。そんな風に思っていた。…その後の変遷を語るのは疲れちゃったから飛ばそう。

 

今回のライブからB'zはバンドメンバーを大きく変えた。YOUは何しにニッポンへにも出たシェーンをはじめとしたサポートメンバーを全て取っ替えたのだった。

ドラムのブライアン。ドスドスとしたドラムを叩く。

ベースのモヒニ。若くて派手な感じ。

ギターのYT。渋くてかっこいい。

キーボードのサム。若くて日本語もできる。

そんなメンバーに取っ替えたのだ。これまでのバンドメンバーで安定していたため、この変更は妻をはじめとするファンをかなり不安とさせたようだった。

 

ここからが僕の言いたいことだ。

B'zの新しい体制やばい。何がやばいって、今回のライブツアーで圧巻のパフォーマンスを見せた。ライブバンドとして生まれ変わったのだった。もちろん、これまでがライブバンドでなかったとは言わない。しかし、新生B'zは踊れるバンドになったのだ。YTの松本さんと双璧をなすようなギター。ブライアンのドスドスとした迫力のある低音と、モヒーニの派手に動き回るベース。それらをなぞり、うねりあげるようなキーボードをサムが奏でる。とんでもなくサイケデリックなバンドになってしまったのだ。硬派なロックバンドではない。時代に合わせてきたのだ。

今回のライブツアーでひっさげてきた新しいアルバムもB'zもどこか古臭くて、それでも絶妙に時代にチューニングをしている。オススメのアルバムとなってしまっている。

 

冒頭ではB'zに対して、ネガティブな意見を述べた。今でも手放しで「B'z大好き」というのは少しはばかる自分がいる。しかし、今のB'zを僕はとても評価したい。そして、そういう思いはどこかに書いて残されるべきだと思った。だから、ここにそんな思いを書き残す。